サブネットマスク早見表

IPアドレスのサブネットマスクが確認できます。
クラス プレフィックス サブネットマスク IPアドレス数
Aクラス /8 255.0.0.0 16,777,216
/9 255.128.0.0 8,388,608
/10 255.192.0.0 4,194,304
/11 255.224.0.0 2,097,152
/12 255.240.0.0 1,048,576
/13 255.248.0.0 524,288
/14 255.252.0.0 262,144
/15 255.254.0.0 131,072
クラスB /16 255.255.0.0 65,536
/17 255.255.128.0 32,768
/18 255.255.192.0 16,384
/19 255.255.224.0 8,192
/20 255.255.240.0 4,096
/21 255.255.248.0 2,048
/22 255.255.252.0 1,024
/23 255.255.254.0 512
クラスC /24 255.255.255.0 256
/25 255.255.255.128 128
/26 255.255.255.192 64
/27 255.255.255.224 32
/28 255.255.255.240 16
/29 255.255.255.248 8
/30 255.255.255.252 4
/31 255.255.255.254 2
/32 255.255.255.255 1

CIDR表記とネットワークアドレスの利用可能範囲

「CIDR(Classless Inter-Domain Routing)表記」は、IPアドレスとそのサブネットマスクを一体的に表現する方式で、ネットワークアドレスの「範囲」をより細かく定義できるようにしたものです。従来のクラスA、BできるのがCIDR表記の特徴です。CIDR表記では、例えば「192.168.0.0/24」のように「IPアドレス/サブネットのビット数」という形式で表されます。この場合、IPアドレス部分が192.168.0.0で、24ビットがネットワーク部分を示すプレフィックスとなります。24ビットのサブネットマスクは「255.255.255.0」となり、このアドレス範囲ではネットワークアドレスが「192.168.0.0」、ブロードキャストアドレスが「192.168.0.255」となります。このように、CIDR表記はネットワークの範囲や利用可能なホスト数を一目で把握でき、効率的にアドレスを割り当てるのに役立ちます。

CIDR表記の例と利用可能範囲

CIDR表記を使うと、ネットワークのサイズや利用可能なIPアドレスの数がプレフィックスの長さで決まります。例えば「/29」のネットワークでは8つのIPアドレスが利用可能ですが、実際にはそのうちの2つはネットワークアドレスとブロードキャストアドレスとして予約されるため、利用可能なIPアドレスは6つになります。また、ルーターやゲートウェイとして使うアドレスも必要になるため、実際にホストとして使えるIPはさらに少なくなります。

例: /29のネットワーク利用例 以下は「/29」でIPアドレス8個のネットワークを構成した場合の内訳です。

ローカルアドレスの種類と利用用途

IPアドレスには大きく分けて「グローバルアドレス」と「ローカルアドレス」が存在します。グローバルアドレスはインターネット上で利用可能なアドレスで、インターネットに接続される端末にはグローバルアドレスが必要です。一方、ローカルアドレスは内部ネットワーク(LAN)内でのみ使用するアドレスで、インターネット上では直接使用されません。ローカルアドレスには以下の範囲があります。 これらのローカルアドレス範囲はプライベートネットワークでの使用を前提としており、家庭や企業のLAN内で自由に割り当てることが可能です。

サブネットマスクとは

サブネットマスクとは、ネットワーク内でIPアドレスを細かく管理するために用いる設定であり、IPv4アドレスを用いる場合に利用されます。サブネットマスクは、IPアドレスのネットワーク部とホスト部を識別するために使われ、例えば「255.255.255.0」というサブネットマスクを適用すると、IPアドレスのうち上位24ビットがネットワーク部、残りの8ビットがホスト部とされます。

サブネットマスクを使うと、1つのネットワークをいくつかのサブネットに分割して管理できます。例えば、IPアドレス「172.16.0.1」にサブネットマスク「255.255.255.0」を設定した場合、ネットワーク範囲は「172.16.0.0~172.16.0.255」となり、254台までのデバイスが接続可能です。同じアドレスに「255.255.0.0」を適用すると、「172.16.0.0~172.16.255.255」となり、65,534台のデバイスが接続できるようになります。

サブネットマスクの利用目的

サブネットマスクは、主に大規模なネットワークを細分化して管理する際に用いられます。例えば、企業内で部門ごとにネットワークを分けてアクセス制限をかけたり、テスト環境と本番環境を分けてセキュリティを強化するなどの用途があります。一般家庭ではネットワークを細かく分割することはほとんどありませんが、家庭用ルーターでも内部的にサブネットマスクが設定され、IPアドレスが自動的に割り当てられます。

IPアドレスの管理と割り当て

世界中のIPアドレスは、国際機関のICANN(Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)によって管理され、各地域ごとに配分されています。日本では、JPNIC(Japan Network Information Center)がIPアドレスの割り当てを管理しており、プロバイダーや組織にグローバルIPアドレスを提供しています。IPアドレスの総数は約43億個とされていますが、IPv4アドレスが枯渇しているため、現在ではIPv6の導入が進められています。

IPアドレスの総数とIPv6

IPv4アドレスは約43億個と限られており、すでに枯渇状態に近づいています。この問題を解決するため、IPv6という新しいバージョンのIPアドレスが導入されました。IPv6は128ビット長で構成され、膨大な数のアドレスが利用可能となります。IPv6の導入により、より多くのデバイスがインターネットに接続できるようになりますが、IPv4からIPv6への完全な移行には時間がかかるため、現在は両者が併用されています。

IPアドレスとサブネットマスクの関係

IPアドレスとサブネットマスクを組み合わせることで、ネットワーク内のアドレス範囲や利用可能なホスト数を効率的に管理できます。たとえば、サブネットマスク「255.255.255.0」を持つネットワークでは、最初のIPアドレスがネットワークアドレス、最後のIPアドレスがブロードキャストアドレスとなり、実際にホストに割り当てられるのはその間のアドレスのみです。これにより、IPアドレスの無駄な消費を防ぎ、効率的にアドレスを利用できます。

サブネットマスクの利用シーン

サブネットマスクの利用は、企業内のネットワーク分割や、セキュリティ強化のためのネットワーク分離に役立ちます。たとえば、部門ごとにサブネットを分けてアクセス制限をかけることで、データのセキュリティを強化できます。また、開発環境と本番環境を分ける際にも、異なるサブネットを使用して、アクセスを制御することが一般的です。

このように、サブネットマスクやCIDR表記を活用することで、ネットワークの管理やセキュリティ対策が効率化され、柔軟なネットワーク構成が可能になります。家庭内や小規模なネットワークではあまり意識されないかもしれませんが、大規模な企業ネットワークやインターネット上では、IPアドレスやサブネットマスクの管理が重要な役割を果たしています。

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